セカンドオピニオンでの診断結果と治療方針

彼女の診断結果に立ち会うため、私は前日に現地に入りました。

医師からの説明は午前中となるため、当日に行ったのでは間に合わないからです。

生まれて初めてひとりで飛行機に乗っての旅、めちゃくちゃ不安でしたね(そこら辺は小学生レベルw)

空港で一瞬迷って、電話で彼女に誘導してもらう始末でしたw

彼女が現地の空港まで迎えに来てくれて、そこからバスに乗って1時間ほど揺られ、町の中心部に向かいました。

彼女の生まれ故郷に来たのは初めてでしたので、その日は観光を楽しみました。

夜になってホテルに到着しゆっくり過ごし、翌日検査結果に向かいました。

 

最初の病院での検査結果と治療方針はこちらの記事をどうぞ

診断結果と今後の治療方針

病院はトップクラスの乳がん治療の実績がある病院らしく、建物は立派で雰囲気も良かったです。

待合室に向かうと看護師さんが出迎えてくれました。

その方が最初に私が電話で相談をした看護師長さんだったようで、挨拶をしてしばし雑談、彼女もこれまでのかかわりで馴染みの関係になれているようで、安心しました。

そして医師からの説明の時間となり、私たちは一室に通され説明が始まりました。

病期を示すステージ等の診断

ステージⅡa

右乳房に2cm前後のがんを認める。乳輪との間に空間があるため、乳輪や乳頭を残した状態で切除できる。よって乳房温療法の実施は可能と判断する

リンパ節への転移はかなりの確率で認めない

最初の病院と比較するとがんの大きさ、そして乳輪へのかかり方に少し違いが見られました。

乳輪とがんの位置関係がしっかり把握できたことで乳房温存療法が可能となり、本当にうれしかったです。

また、こちらの病院でもリンパ節への転移はほぼ考えなくていいだろうとの診断でしたので、抗がん剤治療の必要性もかなり薄いとのことでした。

抗がん剤治療が必要かどうかは手術後の生活にかなり影響するので、本当にありがたい診断でした。

今後の治療方針

私たちは検査結果を受けて改めて乳房温存療法での治療を希望しました。

治療方針としては次のようなものになりました。

  1. 乳房温存療法での手術
  2. 手術中にリンパ節の一部を取りがん細胞を調べる。転移がなければリンパ節の切除はしない
  3. リンパ節への転移が認められなければ、手術後の抗がん剤治療は実施しない
  4. 手術後、残した乳房に対して約1ヶ月の放射線治療を実施
  5. ホルモン療法を5年間実施する。場合によっては生理が止まる種類の薬を使用することがある

医師からあくまでも現時点での治療方針であり、実際に開いてがんを切除しがん細胞を検査したあと、再度今後の治療方針を説明します、との話しがありました。

また、手術で切除する範囲の説明も画像を使ってしていただいたのですが、彼女はアレルギーで副作用が出やすい為、造影剤を使ったCT検査ができませんでした。

細かいところについては開いてみないとわからないため、場合によっては切除する範囲が広がる可能性があると言われました。

最初の病院であるO病院と、セカンドオピニオンのS病院の検査結果を表にしておきます。

O病院 S病院
しこりの大きさ 2.8cm 2cm前後
転移の有無 なし なし
手術の方法 全摘出手術が必要 乳房温存療法が可能
放射線治療 必要なし 温存療法の場合は実施が必要
抗がん剤治療 センチネルリンパ節生検次第 センチネルリンパ節生検次第
ホルモン療法 5年間 5年間

手術を受けることを決める

セカンドオピニオンを求めたS病院の診断結果を受け、この病院で手術を受けることを決めました。

手術日も決定し、あとは入院までに準備を進めるだけです。

といってもここからは特に大きな生活の変化はなく、彼女は一旦仕事に復帰してできるだけ普通に過ごすようにしていました。

がんといっても乳がんの場合身体を休める必要はありませんし、時間ができると悪い方向に考えてしまって精神的に良くないと思ったもので。

でもやっぱり手術については不安でしたね。

乳房温存療法とはいえ、今までの胸とは変わってしまいますしね。

だから手術後に行けなくなるかもしれないスーパー銭湯などに行きながら、胸との別れに備えました。

 

 

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