乳腺外科医裁判で無罪判決も 乳腺外科医の実態は?
医師によるわいせつな事件がニュースを騒がせています。
平成31年2月27日付のニュースでは、女性に睡眠薬を飲ませた上でわいせつな行為をしたとして、準強制成功とわいせつ略取の容疑で、昭和大学病院の内科医と研修医が逮捕されました。
医師という立場を利用して睡眠薬を手に入れ行った犯行に、職業倫理の欠如を嘆く声があがっています。
一方、平成31年2月20日に無罪判決が出た、乳腺外科医によるわいせつ容疑、乳がん患者を持つ彼氏として、注目したニュースでした。
今回はこの事件の概要と、とある病院で起こっていた乳腺外科医の衝撃的な言動を取り上げます。
乳腺外科医による乳がん術後のわいせつ容疑とは
事件の概要
平成28年5月10日、東京都足立区内の病院で事件は起きました。
右胸腫瘍の切除手術を受けた30代の女性が、病室に戻った後、主治医の乳腺外科医からわいせつな行為を受けたと知人にLINEで連絡し、その知人によって警察に通報されました。
病院に駆け付けた警察が、女性の左胸から微物を採取するなどして、事件の捜査を開始しました。
女性の証言では
- 手術後乳腺外科医が病室にやってきて、女性の左胸を舐めるなどの行為をされた。
- 女性がナースコールして呼んだ看護師が来ると、乳腺外科医は逃げるように出て行った。
- しかし、それから約30分後、再び乳腺外科医は病室にやってきて、ベッドサイドで女性の胸を見ながら、手をズボンの中に入れて自慰行為をしていた。
とのことです。
女性は裁判で
「性犯罪者に女性が胸を無防備にさらされている」
「医師免許はく奪はもちろん、今まであなたが楽しんだ分、長い長い実刑判決を望みます」
と強い口調で訴えました。
無理があると思われる犯行現場の状況
しかし、女性の病室は4人部屋となっており、事件当日は満床でした。
つまり、女性以外の患者3人、同室にいたのです。
それぞれのベッドはカーテン1枚で仕切られているだけです。
さらに術後は女性の母親が付き添っていました。
その状況下において、乳腺外科医は病室を訪問し女性の状態を確認しました。
診察時、女性の母親はカーテン1枚隔てた病室内に座っていたことからも、女性が証言しているような行為を乳腺外科医が行うのは、状況的に難しいと考えられます。
裁判の争点
裁判での争点は次の通りでした。
- 女性の証言の信憑性
- 乳腺外科医側の主張である「術後せん妄による幻覚」の信憑性
- 女性の左胸から採取された乳腺外科医のDNAは舐めたことによるものか。
「1.女性の証言の信憑性」について、女性は術後に自分が行った言動や、4人部屋の病室で起こっていた出来事を記憶していないことから、信憑性は疑わしいと判断されました。
病院関係者や同室の患者の証言から、術後に女性は
- 病室に戻ってから痛みを訴えていた
- 何度もナースコールを士、その都度看護師が病室を訪室していた。
- 看護師から検温・血圧測定された
- 検温しようとした看護師に「ふざけんな、ぶっ殺すぞ」と発言した。
- 大声で叫んでいた。
といった言動をしていましたが、記憶していませんでした。
これにより、「2.術後せん妄による幻覚の信憑性」が強くなりました。
実際、全身麻酔後の術後に、せん妄が起こるのは珍しいことではないようです。
私も全身麻酔の手術を受けたことがありますが、意識が戻った直後はかなり朦朧としており、ライトがまぶしくて何も見えず、話しをしようとしても言葉がうまく出ませんでした。
しかし、付き添った家族によると、感謝の言葉を述べていたそうです。
そのすぐ後に再び意識を失い、次に目が覚めたのは数時間経過した後でした。
私の体験としては、全身麻酔の手術後、自分の意識をコントロールすることは困難で、記憶もあいまいな状態でした。
ですから、女性がせん妄状態で幻覚を見たとしても、納得できます。
「3.女性の左胸から採取された乳腺外科医のDNAは舐めたことによるものか」については、手術時に乳腺外科医が別の医師と手術について検討する際に唾が飛んだなど、別の場面で付着した可能性も十分にあると判断されました。
DNA鑑定自体がずさんだったのも、証拠としての信憑性が失われた要因となりました。
そして、乳腺外科医には無罪判決が出されました。
私が聞いた現役看護師からの衝撃的な実態
私は介護の仕事をしており、日常的に多くの看護師と接する機会があります。
最近入社した看護師と話をしているときに、衝撃的な内容を聞かされました。
その話しの内容は
「医者だって男性だもん。
乳がんの検診とか診察した後で、あの患者さんの胸は好みとか、興奮したとか、嬉しそうに話してるよ。
病院で働いていると、そんなの日常的にあるよ」
ということでした。
乳がんの彼女を持つ身としては、非常に気分の悪い話しですね。
いくら診察とはいえ、やはりほかの男性に彼女の裸を見られて良い気分はしません。
でも、治療のためなら致し方ないですし、よく「専門の医者は日常的に女性の身体を見ているので、そんな対象に見ることはない」なんて話しを聞くので、理解するように努めています。
しかし、看護師の話しが本当であれば、安心して診察を受けることは難しくなりますよね。
医師に限らず、警察や教師など、職業倫理が強く求められる職種で、盗撮や痴漢などのニュースが多く流れる昨今です。
たとえ思っていたとしても、安易に口に出してはいけないことがあると思います。
1人の医師のせいで、他の医師も同じように見られかねません。
看護師の話しがごく一部の医師だけの話であることを願うばかりです。
まぁ、そんな話しを病院から持ち出す看護師にも問題があると思いますが・・・・。
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