ついに手術当日を迎え乳房温存療法を受ける
手術の日を目前に控え、彼女は再び実家に戻りました。
これからまた離れ離れの生活となります。
そしてついに入院する日を迎えたのです。
手術二日前、彼女は両親と姉に付き添われて病院に入院しました。
病院に到着後30分ほどしてから入院に当たっての説明があり、その後は昼食の時間となりました。
元々自立心が強い彼女ですから、自営業で忙しい両親、小さな子供を抱えている姉にはこの時点で帰ってもらい、ゆっくりと昼食を楽しんだとのことです。(くそ度胸はすごいんですよねぇw)
入院してから手術までの二日間は本当にあっという間に過ぎていったみたいです。
検査をしたり、看護師からいろんな説明を受けたり、なんだかんだで気が付いたら手術当日だったって感じですね(笑)
手術前の注射の様子
手術当日は絶飲食でした。
朝からがんのある右乳頭に注射を受けに行きました。
同日に手術を受ける人が二人いて、36歳の同年代の方と、70代の年配の女性と一緒に行動したそうです。
二人とも涙ぐみながら「どうしよう・・・・」とかなり不安げな様子で注射を待っていました。
彼女は介護の仕事を長年やっているせいか、不安な人や高齢者を見るとどうもその血が騒ぐようで、二人になにかできることはないかと考え、自分自身の不安や恐怖はどっかに吹っ飛んでいたようです。
そうこうしているうちに手術の時間はどんどん近づいていきます。
手術室へ歩いて入室
そしてついに彼女が手術を受ける14時になりました。
栄養補給のための点滴を転がしながら、手術室に歩いて入室しました。
そこには執刀医が1名、看護師が2名、そして麻酔科の先生が1名おられました。
自力でベッドに上がって横たわると、麻酔科の先生が「点滴に麻酔入れるよ。ちょっとピリピリするからね」と話しかけてきました。
あ~なんかピリピリしてきたなぁと思うか思わないかで気を失ってしまったのでした。
予定より長かった手術、直後の様子
次に目が覚めた時は病室のベッドの上で寝ていました。
頭がぼーっとしているのですが、強烈な嘔気を感じました。
意識がもうろうとする中で、タイミングよく執刀医から「どうですか?」と尋ねられたため「気持ち悪くて吐きそうです」と答えたそうです。
すると点滴に吐き気止めを入れてくれたようで、すぐに楽になりました。
それから再び意識を失い、次に目が覚めた時には20時になっていました。
母親の姿が目に入り、ずっと付き添ってくれていたのを知って照れ臭かったそうです。
手術は当初1時間半の予定だったのが、実際には2時間かかったそうです。
彼女はアレルギーの関係で造影剤を使わない単純CTでの検査しかできなかったので、開けてみて手術の予定を少し変更する必要があったとのことでした。
手術を受けた日の夜
点滴はつけたまま、排せつは管を尿道に入れられた状態(バルーン留置)で、ベッドで寝たきりのまま一晩を過ごしました。
看護師さんが何度か来て検温や体調確認、そして管の先の尿をためる袋から尿を出してくれました。
足にはメドマーというむくみを抑える装置が装着されていたのですが、圧力をかけられる形になるのでとても苦しかったそうです。
そんな寝苦しい夜をなんとか過ごして、やっと朝を迎えることができました。
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