しこりによる不安を解消するたった1つの方法
乳がん発見の75%は胸のしこりによるものとされています。
私の彼女が胸のしこりに気づいた時、私たちはこのしこりが乳がんかどうか、インターネットを使って必死に情報を集めました。
「しこりが良性である」と思うことができる情報を懸命に探したのです。
乳がんではない可能性を1つでも多く持つために、少しでも安心できる情報が欲しかったからです。
しかし、いろんな情報を集めたところで「乳がんではない」という確信は得られませんでした。
得られたのは「乳がんではない可能性もある」というもやもやしたものだったのです。
その後の生活は「乳がんだったらどうしよう」という不安に常にさらされたものとなりました。
今回は、この不安に悩まされた無駄な時間を少しでも短くするための方法を書きます。
しこりが見つかったら乳がん?
乳房にしこりを見つけた時の衝撃は、相当なものです。
一瞬にして心がざわつき、言い知れぬ不安にさいなまれます。
何度も何度もしこりを確認し、インターネットを使ってその正体を探ろうとします。
とりあえず目の前にある不安に対して、心の平穏を作りたいと心が反応するのでしょう。
さて、ここで極めて重要と言える数字をあげておきます。
乳房にできるしこりの80~90%は良性、つまりがんではありません。
しこりが見つかっても、乳がんである可能性はたったの10~20%しかないのです。
ですから「しこりが見つかったらこの世の終わり」のような受け止めはしなくてよいということです。
「乳がんかもしれない」不安を解消するために早期受診のススメ
もうひとつ重要なことは、どれだけ「乳がんではない」情報を探し求めても、手に入ることはありません。
私たちが医師でない以上、そして検査を受けない限り、乳がんではないとう確証を得ることはできないのです。
ですから、しこりが見つかったらすぐにすべきことは、しこりの正体を突き止めるために情報を集めるのではなく、乳腺外科の病院を探すことです。
最寄りの「乳腺専門医」や「検診マンモグラフィ読影認定医師」のいる病院を探してください。
最近は乳腺外科のクリニックも増えてきているので、受診しやすいクリニックを選択するのも良いと思います。
病院やクリニックを選んだら、あとはできるだけ早く受診するようにしてください。
それが心の平穏を取り戻す唯一の方法です。
早期の受診で得られるメリット
少しでも乳がんに対して疑いを持ったり不安になったりしたら、乳腺外科を受診するようにしてください。
大きな病気の可能性に直面した時、私たちはどうしてもその可能性を否定しようとします。
事実に目を背けて、自分の望む結果に意識を向けようとします。
人間の心理として当然のことなのですが、そうしたところで現実は何も変わりません。
身体の中ではすでに結果が出ていて、それを見つけるかどうかだけなのです。
疑惑に対して不安を抱えたまま生活すると、それだけでストレスになります。
乳がんだったらどうしよう?と悩むことで、乳がんに引っ張られてしまうこともあります。
心が乳がんを作ってしまうのです。
ですから、早く自分をその悩みから解放してあげて、事実と向き合うことが大切です。
受診して検査することで、事実を明らかにすることができます。
乳がんが見つかるか、乳がんではなという確証が得られるかの2つに1つです。
この結果に向き合うことを悩んでいる時間は、はっきり言って無駄です。
まずはこの結果を出して、これからどうするかを悩んだ方が、よっぽど先につながる有意義な時間となります。
まとめ
真実を知る恐怖というのは誰にでもあります。
その真実が自分にとってマイナスの可能性があると、よりその恐怖は高まります。
しかし、感情を抜きにして考えると、乳がんは早く見つかれば見つかるほど良いのです。
早く治療ができれば、治療期間が少なく済み、その後の生活への影響が小さくなる可能性が高まります。
最初の第一歩をしっかりと踏み出せるかどうかです。
私たちはどうしてもそこで足踏みしてしまいました。
でも、乳がんと分かってからは、最善の治療が受けられるように、具体的に動くことができました。
しこりに気づいて不安になっている方がおられるなら、その不安に立ち止まって悩むのではなく、いち早く具体的な行動に移してもらい、本当の意味での不安を解消してもらいたいです。
あなたにとって少しでも乳がんの治療が負担のないもので済むことを願っています。
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