抗がん剤副作用 白血球の低下による注意点

抗がん剤治療中は、副作用によって日常生活にいろいろ影響し制限がかかります。

そのひとつに白血球の減少があります。

これは嘔気や倦怠感等の副作用と違って、自覚症状はありません。

しかし免疫力の低下によって細菌やウィルスによる感染症にかかりやすくなります。

というわけで、今回は白血球の低下によって起こる日常生活への影響を書いていきたいと思います。

生ものを食べてはいけない?

免疫力の低下により生ものから感染症の恐れがある

抗がん剤治療に当たって医師に言われたのは、「抗がん剤により白血球が減少し免疫力が低下するため、生ものはできるだけ食べないように」とのことでした。

彼女も私もお寿司が大好物ときていましたので、生ものが食べられないのは主食を奪われるほどの事態でした(嘘)

それは冗談としても、生活の中での楽しみのひとつではありましたので、けっこうつらかったですね。

だから抗がん剤治療が始まる前に、しばらくお預けだからと二人で食べに行きました。

といってもカウンターで食べられるような高級なお寿司ではありませんよ?

くるくると愉快に回ってくれるお寿司です(笑)

実は生ものを食べても問題ないという考えも

私たちはとても素直な性格をしているので、主治医の言うことをきちんと守って抗がん剤治療中は1~2回しかお寿司を食べませんでした(守ってないw)

しかし、生ものを食べても大丈夫、と言っておられる医師もいらっしゃるようですね。

インターネットで調べてみると、「YOMIURI ONRINE」の記事には以下のような内容が書かれています。

白血病で抗がん剤を受ける153人の患者さんに対して、生ものを禁止する群と、生ものを食べても良い群を分けて調べたところ、感染症の発症率に差はなく、その結果米国の診療ガイドラインでは、「抗がん剤治療中に生ものを禁止するという根拠は乏しい」と記載がされるようになった。

YOMIURI ONLINE YOMIDr.記事より引用

また、九州大学病院のHPにも次のような記載があります。

白血球が減少する抗がん剤投与後約7~14日ごろには免疫力が低下しているため、生ものを食べることは感染につながる可能性があります。そのときには、火を通したものを食べるようにしてください。

九州大学病院HP がんに関するQ&Aより引用

この記事を文面通り受け止めると、投与後7~14日ごろをを避ければ生ものを食べても問題ないということになりますね。

基本的には主治医の先生にしっかりと相談し、決めた方が良いと思いますが、このような考え方もある、ということで取り上げさせてもらいました。

人込みはできるだけ避け マスクを着用する

免疫力の低下は外から見てもわかりませんし、本人も自覚症状がありません。

それに感染症の原因となる細菌やウィルスなども目に見えませんから、気を付けるのがなかなか大変です。

かといってウィルスが目に見えたら、それこそ生活できなくなるかもしれませんけど。

だってそこら中なにかしらの細菌やウィルスだらけでしょうから(笑)

元気なうちは体内に入っても免疫力があるので大丈夫なんですよね。

でも疲れなどで体力が落ち、免疫力が低下してくると、感染してしまう可能性が高まります。

抗がん剤治療を受けている間は特にその可能性が高くなりますから、医師からはできるだけ人込みに行かないように、と言われました。

そして、外出する際は必ずマスクを着用すること、とのことでした。

また、介護の仕事に復帰しなかった理由の一つも、感染症にかかるリスクを考えてのものでした。

こちらについても前述のYOMIURI ONLINEの記事では否定されていますね。

専門家で分かれる見解をどう判断する?

インフルエンザに対するマスクの有用性についても、専門家の中で効果がある、ない、両方の見方がありますからね。

インターネットが普及して、昔と比べ物にならないぐらいいろんな情報があふれていますから、どれが正しいか判断するのは難しいですね。

ではどうやって判断していけばいいかということですが、得た情報を鵜呑みにするのではなく、また主治医からの話しをすべてそのまま受け止めるのではなく、疑問点や情報の真偽などを主治医に相談することが大切かなと思います。

昔と違って今のお医者さんはしっかりと受け答えしてくださる方が増えていますからね。

そして、最後は自己責任により判断するしかありません。

医者が言ったから、というのは一つの判断材料に過ぎず最後決めるのは自分自身だと思います。

 

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