愛する人が大きな病気や障害を受容するための段階と支援

人は大きな病気に直面したり障害を負ったりすると、すぐには受け入れることができません。

受け入れるまでには様々な感情を積み重ねる必要があるのです

大切な人がそういった状況に直面した場合、受容の過程をあらかじめ把握しておくことは必要なことです。

そう、相手が抱えている感情は、今を乗り越えるために必ず通らなければならない通過点なのです。

うまく乗り越えられるかどうかで、精神的な健康が保たてるかが変わってきます。

こちらも人間ですから、相手の感情や状況に対して、まともに対峙してしまっては理解できないこともあるかもしれません。

でも、受容まで必要な段階なんだと知っておくことで相手の感情を支えてあげることができると思います。

今回は大きな病気や障害を抱えてから受け入れる(受容)までの段階説という考え方を書いていきたいと思います。

 

大きな病気や障害に直面した人の支援についてはこちらの記事も参考にしてください

障害受容の段階説

障害の受容までには一定の順序があります。

そして、それぞれの段階にいろんな感情を表します。

受容の段階は時間が経過すれば自然に経ていくわけではなく、ある段階で止まってしまったり、各段階を交互に繰り返すなどの状況に陥る人が少なくありません。

周囲の理解が本人の助けになり、段階を経ていく支援になります。

心理的ショック段階

身体に障害が発生したという恐怖感、無力感によって判断が停止し思考が混乱してしまう状態です。

障害否認段階

急性期からしばらくすると、自分を守ろうとする心理から不安を抑圧し、無意識的傾向を示す場合があります。

否認と呼ばれる態度で身体障害を認めなかったり、大したことはないという態度をとります。

うつ反応段階期

現実を認識するようになり、自分の身体の状態を客観的に見ることができるようになった段階で、悲嘆やうつの状態が出てきます。

自立への抵抗段階

少しずつ機能が回復して一定のレベルに達すると、気持ちが自立と依存の間で揺れ動く状態となります。

障害の受容段階

自分が抱えた障害についてありのままを受け入れられる状態となり、過去の自分や他人と比べるのではなく、今の自分でできることを精一杯できる段階です。

まとめ

乳がんを患った彼女の場合「自分の身体がもう元に戻ることはないんだ」という現実に直面しました。

その現実を受容するまでに、「どうでもいいよ」と投げやりになったり、泣きじゃくりながら悲嘆に暮れたり、時にはなぜ自分がこんなことになってしまうのか、別の人じゃなくてなぜ自分なのか、と落ち込んだりといったことがありました。

今は嫌がっていたスーパー銭湯にも「行きたい」というようになっています。

段階を経る中での彼女を見るのはとても辛かったですし、時には私自身いらだつこともありましたが、今に至ることができて良かったなと思いますね。

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