乳がんの放射線治療後 放射線宿酔の副作用が発生

彼女にとって抗がん剤治療が終わって一番嬉しかったのは「もう副作用に苦しなくてもいいんだ」ということでした。

だって、抗がん剤の副作用は本当につらかったので。

まだこの先、放射線治療やホルモン療法が待っていましたが、副作用は待っていないと思っていました。

ところが、1回目の放射線治療を終えた直後、身体に異変が起こりました。

乳がんの放射線治療の副作用は軽いはずなのに

放射線治療を受ける前の医師からの説明では、放射線を照射する部分の皮膚が赤くなったり、炎症を起こしたりといった副作用が発生するかもしれない、と聞いていました。

ですから、抗がん剤治療の時のように、倦怠感や嘔気、嘔吐などに苦しまなくていい、という安心感がありました。

だから軽い気持ちで治療にも臨んだのです。

ところが、けっこうな副作用が彼女の身に発生しました。

さて、1回目の照射が終わって、居候している姉夫婦の家に戻りました。

短時間の治療とは言え、抗がん剤治療で身体は弱り切り、体力も戻っていませんから、病院の受診はやっぱり疲れます。

ですので、リビングでゆっくりと身体を休めることにしたのです。

ところが、しばらくするとなんだか気持ちが悪くなり、それが徐々に大きくなり始めました。

あれ?なんで?放射線治療をしただけなのに・・・・

と考えているうちに耐えられないほどの嘔気となり、ついにトイレで嘔吐してしまったのです。

それに加えて強い倦怠感も襲ってきました。

彼女は「いやいやいや、聞いてないよ~」とダチョウ倶楽部ばりに心の中で叫んでいたそうです(笑)

彼女に起こった放射線治療の副作用の正体は?

乳がんの放射線治療では、基本的に嘔気や嘔吐、倦怠感は起こりにくいとされていますが、患者さんの中には放射線宿酔(ほうしゃせんしゅくすい)と呼ばれる、倦怠感や食欲不振、嘔気、嘔吐の副作用が出る場合があるそうです。

彼女の身に起こったのも、この放射線宿酔だったわけです。

この副作用の原因ははっきりとわかっていないようですが

  • 放射線治療によって起こった細胞破壊によるもの
  • 精神的ストレス
  • アレルギー体質の人に起こりやすい

といったことが挙げられています。

彼女の場合、普段生活しているところから離れ、姉の自宅で居候生活をしていましたから、環境の変化による精神的なストレスを抱えていたと考えられます。

また、アレルギー体質で喘息持ちですから、こちらも該当します。

その結果、放射線宿酔を起こしたと考えられますね。

この副作用は一過性のものとされているので、継続して起きないことを祈るばかりでした。

彼女からしたら、抗がん剤治療で散々やられて、副作用はもうこりごり、という状態でしたからね。

それにしても、乳がんの治療って本当に大変だなぁと改めて感じました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

放射線治療の副作用についてはこちらの記事をご覧ください

 

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