【闘病記】乳がんの初期症状?乳頭からの出血が異変の始まり
こんにちは、ブログ管理人のたけです。
このブログの闘病記のカテゴリでは、彼女の身体に起こった異変から検査や治療、その時の思いなどを書いていきます。記念すべき闘病記1発目の記事は、彼女の身体に起きた乳がんの兆候についてです。
彼女の身体に現れた症状は「右乳頭からの分泌液」でした。分泌液は血液性でこげ茶色です。さらさらとした感触で、特に強いにおいはありませんでした。また、乳房にしこりはなく、痛みやかゆみ、ただれはありませんでした。
きちんと病院にも行き診断を受けたのですが、結局これが長期にお付き合いすることになる闘病生活の始まりでした。
それは普段と何ら変わらない日常の中で起こった、ほんの小さな出来事でした。
乳頭からの茶色の分泌液の正体は血
彼女の身体に異変が起きたのは突然でした。
男女として愛し合っている最中、私の人差し指の先に液状のものが少量付着しました。それはまるでチョコレートを薄くしたような、こげ茶色の液体でした。人差し指と親指の腹でこすってみると、ベタベタ感はなく、とてもさらさらとした手触りです。
においを確認するとなんとなく鉄の香りがして、どうやら血のようだと・・・・。
彼女にそのことを伝えて身体全体を確認しましたが、どこにも異常が見当たりません。もしかしたら私から出血しているのかもしれないと思い、自分の身体を確認したもののこちらも異常がありません。
生理が始まっている気配もなく「血のようなもの」がどこから出ているのか、突き止めることができませんでした。
しかし、再開後しばらくして、右胸の乳首の先、乳頭から出血しているのが分かりました。
指で乳首を軽くつまむと、小さな穴からどす黒い液体が出てきたのです。液体を指の腹で伸ばすと、先ほどと同じ薄いこげ茶色になりました。何度か繰り返してみましたが、その度に血がにじみ出てきます。
痛みなどは特になく、乳頭に圧をかけると血が出てくる、そんな感じでした。
彼女も私も初めての経験でしたので「これはなにかおかしい」と戸惑いました。でも、この時点で大きな病気の可能性は、ほとんど考えていませんでした。
ただ、乳頭から出血することは普通ではないので、念のため受診することにしました。
乳腺の傷が出血の原因との診断
彼女の仕事が休みの日、彼女はひとりで婦人科を受診することになりました。
男性が婦人科に付き添うのはなかなか抵抗がありますから、私も遠慮しましたし、彼女も付き添いに対して消極的でした。なにより、この時点ではまだ乳がんといった大きな病気を考えていませんでした。
さて、受診して医師に乳頭からの出血を説明すると「とりあえず検査しましょう」ということになりました。
そして、マンモグラフィやエコーの検査を受けました。初めてのマンモグラフィ検査は、やはり痛かったそうです(笑)それほど大きな胸ではないのですが、いやむしろ小さいのですが(失礼)「結構痛かったよ~」とぼやいていました。
次にエコーの検査も行い、しばらくして医師からの説明を受けました。
医師の診断は「乳腺に傷がついているんでしょう」というものでした。
彼女は内心ほっとしたそうです。たいしたことではないと思いつつも、やっぱり大きな病気だったらどうしようという不安がありましたから。
医師からは続けて「二週間もすれば出血は止まるはずだから様子を見てください。もし止まらなかったらまた来てくださいね」との説明があり、受診は終了しました。
彼女から受診結果の報告を受けた私も、出血の原因が乳腺の傷と分かってひと安心でした。ただ、彼女が受診したのは婦人科でした。乳がんを含む乳腺に関連する専門の診療科は乳腺外科になります。
最初の受診が乳腺外科だったら違う診断がでたかもしれないと、後々になって思うことがありました。
乳頭からの出血がとまらないまま時間が経過
それからしばらくの間、私は意識的に右乳房を触らないようにしました。触ることで乳腺の傷が治りにくくなるのではないか、と思ったからです。日にち薬でそのうちおさまるだろうと考えていました。
彼女も同じように考えていましたが、それに反して症状は少しずつ悪化し、分泌液の量が増えていきました。
分泌液の量が増えている実感として、ブラジャーに血液が付着するようになりました。入浴前に服を脱ぐと、ブラジャーの乳頭が接触する部分に必ず血の跡があるのです。ごくわずかな、ほんの小さなシミですが、医師の説明にあった「二週間」が過ぎても治まることはありませんでした。
「そのうち治まる、お医者さんが言っていたより少し時間がかかっているだけ」そう受け取っていた彼女ですが、いつまで経っても出血が止まりません。
医師の言う通りもう一度受診するべきでしたが「もう少ししたら治まる」とずるずる先延ばしにしてしまった結果、今度は「大きな病気だったらどうしよう」という恐怖が頭をよぎるようになりました。
そして、受診しないまま徐々に状態は悪化していったのです。
まとめ
この時点ではまだわかっていませんが、彼女の乳がんの初期症状は、乳頭からの異常分泌でした。それ以外の症状が現れたのは、さらに1年後のことです。
あとで振り返ると、この時点で乳腺外科を受診しておくことが、重要だったと思います。なぜなら、彼女は婦人科で受けた診断に引っ張られて、次の受診に踏み切ることができなかったからです。
大きな病気の可能性があると、どうしてもその現実から目を背けたくなります。悪い可能性を否定してくれるものに、すがりたくなってしまうのです。
ですから、乳がんなど乳房の病気が考えられる場合は「乳腺専門医」や「検診マンモグラフィ読影認定医師」のいる乳腺外科を受診するようにしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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