乳頭が落ちる?乳がん手術後に新たな問題が勃発

手術が終わってしばしの入院生活が続きました。

全部で10日間の入院でしたので、それほど長い期間ではありません。

しかも、同じ病気を患っている人ばかりが入院している病棟で当然女性ばかりですから、自分の病状についてお互い情報交換したり、励まし合ったりして有意義な時間を過ごせていたようです。

また、彼女は高校を卒業して就職のためにすぐに親元を離れていたので、入院中の見舞いとはいえ親や姉としょっちゅう会い、ゆっくり過ごせるのが本当にうれしかったみたいですね。

乳頭が腐ってしまう可能性が発生

さて乳房温存療法については、検査で想定していた以上に乳がんの広がりがあったため、予定よりも30分長くかかったのですが、とはいえ無事に手術は終了しました。

ところが、その後ひとつ気掛かりなことが起きたのです。

それは残した右乳房の乳頭や乳輪の色が非常に悪いことでした。

古くなった血の跡のようにどす黒い色となり、それが手術後数日たっても改善されなかったのです。

そしてある日、毎日回診に来てくれいた医師から想定外の話しが出ました。

「このままいくともしかしたら乳首が腐って落ちるかもしれない」

手術については成功しているのですが、事前の検査でもわかっていたように彼女の場合は乳輪に非常に近いところにがんがあったため、ぎりぎりのところまで切除することになりました。

その結果、乳頭や乳輪に十分な血液が回らなくなり、最悪の場合は乳頭がポロリと落ちてしまう可能性があるとのことでした。

いやいやいやいや、乳頭ポロリって、完全にホラー映画の世界じゃないですか!

そもそも乳頭がなくなってしまったら乳輪だけになってしまうわけで、がんの切除によってふくらみがほとんどなくなってしまった胸の状態からして、全摘出手術と何ら変わらない状態になります。

乳輪だけ残っている方がむしろ不自然というかなんというか・・・・。

ということで、ここでも乳房温存療法で果たしてよかったのか、と悩むことになりました。

乳首を触っても感覚がない

それからは私の心配はマックスとなり、毎日のように乳頭の状態と回診の際に先生からどういう話しがあったか彼女に確認しました。

彼女からは「触っても感覚がないんだよね」とか「色は悪いよ、先生からは様子を見るしかないなと言われている」という答えしか返ってきませんでした。

ある日突然乳首が落ちたりなんかしたら、彼女のショックは計り知れないものになるでしょう。

それを考えると状況が改善することを祈らずにはいられませんでした。

検査も受診も手術も頑張って受けたんだから、神様なんとか良くして~と懇願していましたね。

乳頭の感覚は徐々に改善

その祈りが通じたのか乳頭の状態は少しずつ改善し、感覚も戻ってきました。

悪かった色も、かさぶたのようなものが取れてピンク色に回復してきました。

医師からも「これなら大丈夫でしょう」との診断をもらい、私も彼女もほっと胸をなでおろしました。

ここまでは本当に気が気でなかったですね。

それにしても彼女は、いつも私にとって衝撃的な内容をサラッと言います。

女性だから強いのか、彼女が特別なのかわかりませんが、この期間も私の方がずっとやきもきしていました。

キモが座ってるなぁと感心させられますね(笑)

 

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