乳房温存療法手術側の腕の力が回復しないのはなぜ?
乳がんと闘うにあたって、乳房温存療法、抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン療法(現在治療中)と標準治療をすべて受けた彼女。
その中で、いろいろな副作用を経験してきましたが、今回の記事はいろんな治療が複合的に絡んでいる副作用と言えるかもしれません。
今の状況を記事にしたいと思います。
彼女の乳がんがどのようなものだったかは、こちらの記事をご覧ください
治療後の右腕の状況
彼女は右の乳房にがんが見つかったんです。
3cmのがんで乳房温存療法の手術を受けました。
手術の際のセンチネルリンパ節生検では、ごく微小ながらがん細胞が見つかりました。
リンパ節は郭清(切除)は免れましたが、放射線治療でリンパ節への照射が必要でした。
そんなこんなで今に至るのですが、4年が過ぎた今でも、彼女の右腕の力はとても弱いんです。
元々右利きで、反対側の左手よりもずっと力があったんですけど、今は逆転しているんです。
4年も経つのにですよ?
どうしてこんな状態になっているのでしょうか?
かばうから筋力が回復しない
乳房温存療法の手術が終わってしばらくは、右腕を動かせない状態になりました。
外の傷は大したことないんですよ。
右脇の下あたりに数センチと、乳輪のところを数センチ切っただけですから。
でも、その中にあった乳腺を大量に切除したので、皮膚の下の状態がが安定するまで動かすことができなかったんです。
手術してから10日後に退院しました。
その頃には動かしていい状態になっていて、実家の家事を行うことをリハビリ代わりとしていたんです。
もちろん、肩が動く範囲に制限がかからないよう、意識して腕の体操もしていました。
でもね、皮膚のつっぱりや痛みがあって、右手をかばってしまうんですよね。
放射線治療後は浮腫が強く出るようになったので、ますます使えなくなりました。
浮腫はものすごくひどいわけではないのですが、放射線治療の影響でどうしても出やすいんですよね。
一日の中でも使用頻度によって明らかに浮腫が出てきます。
そうなると腕全体の皮が突っ張ってくるので、動かしにくくなるんですよ。
それに、浮腫が出て見た目が変わるのが嫌なので、つい右腕を使うのを避けてしまっているようです。
だから、どうしても筋力が回復していかないんです。
筋力回復のための壁
最近スポーツジムに通うようになって、改めて右腕の筋力がかなり弱いことを実感したんです。
筋トレをしているんですが、バーベルを上げようにも左腕はあがるんですけど右腕の方は上がらないんですよ。
握力も左と比べて明らかに弱いですしね。
これから少しでも回復していけたらと思っています。
ジムで筋力トレーニングを積み重ねていきたいと思っています。
また、日常生活や仕事でも、意識して右手を使うようにしようと思っています。
そのためにはできるだけ浮腫が出ないような工夫が必要ですね。
リンパがスムーズに流れるよう、方法を考えなければなりません。
この副作用は一生ついて回るんだろうなぁと思うと、ちょっと気持ちが重たくなってしまいますが、でも介護の仕事ができるほど回復しているので良しとします。
というのも、手術後しばらくは大好きな介護の仕事に戻るのは無理だろうと思っていましたから。
介護の仕事は力を使う場面がけっこうあるので。
それが今はバリバリ働くことができているので、よかったと思います。
とにかく、右腕の力がもっと回復するように、頑張るそうです。
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