乳がんの検査結果を待つ間の過ごし方

彼女の身体に異変が起きて、病院を受診、そして検査、乳がんの診断が出るまでの間、彼女も私も常にそのことばかりが頭を覆いつくしていました。

「乳がんだったらどうしよう」

「これからどうなってしまうんだろう」

「なんでこんなことになってしまったんだろう」

といったことがかき消しては浮かび、を繰り返します。

そんなどうしようもない時の対処法を探しているときに、出会った本をご紹介します。

二週間おきの結果を待つつらさ

乳がんに限らず、大きな病気をしたり、失敗や心配事、怒りを覚えるようなことがあると、そのことで頭がいっぱいになってしまうことがあります。

なにかをしようとしても、すぐに頭に浮かんで来て、そちらに引っ張られてしまいます。

そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。

乳がんの検査は、多くの病院で二週間スパンになっているようです。

私たちが受診したクリニックも同様でした。

最初にマンモグラフィとエコーの検査

↓ (二週間)

病理検査

↓ (二週間)

診断

といった具合です。

この二週間の間が本当につらかったです。

どれだけ考えて、どれだけ懺悔しても、きっと何も変わることはありません。

それはわかっています。

でも、心が勝手に不安を煽り、頭の中でたくさんの言葉が浮かんでは、さらに新しい言葉を連れてきます。

とにかくなにをしていても、何をやっても気が付けば頭を埋め尽くしているのは病気のことです。

起きている時間、すべての景色がまるで灰色に見えてきます。

考えることから逃れるために寝ようとしても、目をつぶれば余計に不安な言葉が囁き始め、眠ることさえ許してくれません。

まだ何も結果は出ていないにもかかわらずです。

考えても何も変わらないことを受け入れる

私たちは心のどこかで、祈り続ける、頭の中で懺悔し続けることで現実が変わると信じたいのかもしれません。

その力自体は、私も否定しません。

でも、「こと」が起こってしまっているものについては、できる限りのことをやって、あとは「天命を待つ」に徹することが生産的だと思うのです。

検査を受けた時点で、身体の中ではもう起こった後です。

今更何を考えても、何か変わるわけではありません。

であるならば、その結果を待つ間、以下に有意義に過ごすかの方が大切だと思いませんか?

もちろん言葉にすると簡単ですが、実際にやろうとすると非常に難しいのは事実です。

私もどれだけ頭の中をコントロールしようとしても、できませんでした。

そんな苦しみの中、手にしたのが「考えない練習」という本でした。

考えない練習をしよう

正直にいうと、彼女の乳がんで悩んだ時は、この本の存在を知りませんでした。

その後しばらくして、仕事で大きな壁にぶつかり、非常に悩む日々となりました。

彼女のことも満足に考えてあげられず、気分転換に出かけても、楽しめないどころか彼女の話しもろくに聞くことができませんでした。

あるショッピングセンターをぶらぶらしている時、あまりにも私が考え込んでしまうので、彼女はたまらなくなり「もう帰ろうか?」と声をかけてくれました。

私はその言葉があまりにも切ないトーンだったので、ふと我に返りすぐに本屋に駆け込んだのです。

これではいけない、このままでは本当にすべてが楽しくないことで覆いつくされてしまう。

乳がんと闘っている彼女を支えないといけないのに、自分がこんなんではとてもじゃないけれど人なんて支えられるわけがない。

なんとかこの状況から脱しないとって思ったんです。

そして手にしたのが「考えない練習」でした。

この本には、人間が考える仕組みが書かれています。

私たちがいかに頭の中でいろんなことを考えているかに気づかされます。

そして、物事を悪い方に悪い方に考えてしまう仕組みも。

私はこの本を読んで以降、無駄なことを考えるのをやめることができました。

問題に対して、実際に今できることは全力でやります。

でも、それをやりつくしたら、結果が出るまですべて忘れることにしました。

そして、できるようになりました。

書籍と著者の紹介


「考えない練習」という本は、小池龍之介という1978年生まれの若いお坊さんが2010年に出版されました。

小池氏は東京大学を卒業後しばらくして、お父様が住職を務める浄土真宗本願寺派のお寺で副住職をされていたようですが、彼が父のあとを継ぎ住職になろうとしたところ、浄土真宗本願寺派からそれまでに小池氏がしていた本の出版や活動などが教義に反するとして、不許可となります。

結局、お寺ごと宗派を離脱し、彼は後を継ぐことになりました。

若い頃には二股交際をしたりと、おおよそお坊さんらしくない行為もされてきたようですが、その過程でいろいろ学ばれ今に至るのでしょう。

 

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まとめ

もし私と同じように苦しんでいる方がおられるなら、試しに読んでいただくことをお勧めします。

私はこの本を読んだおかげで、その後の人生が随分と楽になりましたし、豊かになりました。

読んだ方の受け取りは人それぞれだと思いますが、苦しみを解決するための、なにかしらのヒントにはなると思います。

少しでもあなたの心が平穏になることを、心から願っております。

最後まで読んだいただき、ありがとうございます。

 

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