乳頭からの異常分泌は乳がんの兆候か?

こんにちは、たけです。

今回は彼女が経験した乳頭からの異常分泌について書きたいと思います。

彼女の場合は結果として乳がんだったわけですが、果たして乳頭から分泌液が出るのはすべて乳がんの兆候なのでしょうか。

結論から先に書くと、必ずしも乳がんの兆候ではありません。

ではどのような場合、異常分泌として捉えるべきなのか、私たちが医師から直接教えてもらったことを中心に書きたいと思います。

乳頭からの分泌液、判断のポイント

乳頭からの分泌液で異常分泌か、そうでないかを判断するポイントとして3点あります。

  • 母乳のような乳白色をしているか、それともどす黒い血液性のものか
  • 両方の乳頭から見られるのか、どちらか片方の乳頭だけに見られるのか
  • つまんだりするなど乳頭を刺激した時に出るのか、何もしなくても自然に出てくるのか

3点いずれも黒字の方が正常な分泌である可能性が高く、赤字の方が異常分泌と考えられるケースだそうです。

また乳がんの場合、分泌液以外にも乳頭の陥没や皮膚がただれるといったことがあるそうです。

彼女の場合、どす黒い血液性で右側の乳頭だけに見られ、一日が終わって下着を外すときにいつも付着しているという症状でした。

3点とも赤字の方に該当し、それが一年近く続いていました。

乳頭や乳房に陥没やただれなどと言った症状は見られませんでした。

ただし、乳管内乳頭症や乳腺症といった他の病気の可能性もあるため、異常分泌があるから必ずしも乳がんというわけではないそうです。

異常分泌の原因が乳がんである割合はだいたい5~10%ぐらいとのことでした。

まとめ

乳頭からの異常分泌は必ずしも乳がんの初期症状ではないということです。

ただし、血液が混じっている場合は乳がんの可能性も考えられるので、いずれにしても早期の受診が重要です。

万が一乳がんだった場合、早期発見できるかどうかでその後の治療内容が大きく変わってきます。

がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっている非浸潤がんであれば、切除のみで治療が終わる可能性が高いとされています。

しかし、がん細胞が乳管や小葉を破って外に出る浸潤がんに進行してしまうと転移の可能性が発生し、抗がん剤治療やホルモン療法が必要になる場合があります。

身体に異常が出るた時に、不安から目を背けたくなることがあると思います。

でも、勇気を出して受診してもらいたいと思います。

彼女のような思いをする人が一人でも少なくなってほしい、というのが私たちの願いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

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