乳がんの告知を受け入れる準備も!検診時に必要な3つの心構え
「乳がんかもしれない・・・・」
乳房の異変などによって乳がんの可能性を感じた時は、できるだけ早く「乳腺外科」を受診するべきです。「乳がんだったらどうしよう」との不安を解決するには、早期受診して医師の診断を受けるのが一番良いからです。
そうすることで不安な毎日から解放され、有意義な時間を過ごすことができます。
仮に乳がんと診断されても、早期発見、早期治療につながりますし、違う病気や、異常なしとの診断であれば、精神的な不安が解消できます。
とはいっても、乳房にしこりがある中で、なにも知らないまま検診に行くのは不安ですよね。
そこで、乳がん検診に行く前に必要な、3つの心構えについて書きたいと思います。事前に準備をしておくことで、検診時にパニックになることを防ぐことができ、冷静な対応につながるはずです。
①乳がん検診の内容をあらかじめ把握しておく
私の彼女が乳房にしこりを見つけ、乳腺外科へ検診に行ったときのことです。
マンモグラフィ、エコー検査が終わった後、画像を見ながら「もしかしたら乳がんの可能性があるから、今からちょっと切って細胞診の検査をしましょう」と医師から言われました。
細胞診(病理検査)とは、乳腺の細胞を採取し、がん細胞があるかどうかを調べる検査です。採取するには乳房の一部を切開しなければなりません。
彼女にとっては完全に想定外のことでした。
「乳がんの可能性がある」と言われたショックと、突然「切開が必要な検査をする」との話しに、泣き叫びたい気持ちになったそうです。
彼女のように精神的ショックを受けないよう、できる限りの準備をしていきましょう。
検査の内容を知っておくことで、受診時の流れをイメージすることができます。
乳がん検診の内容は、以下の通りです。
①マンモグラフィ(X線)検査(7~8分)
マンモグラフィは乳房専用のX線検査です。乳房を圧迫版という板で挟み、広げて薄くします。こうすることで乳腺の重なりが減り、異常が見つけやすくなります。
個人差はありますが、乳房を挟むため、痛みが伴います。
②超音波(エコー)検査(10分程度)
超音波(エコー)検査は超音波を乳房に当て、反射波を画像に映し出すことで乳房の内部を調べる検査です。しこりの大きさやリンパ節への転移の有無がわかります。放射線被ばくがないので、妊婦でも受けることができます。痛みもありません。
③病理検査(①②の検査で異常が認められた場合)
①②の検査で腫瘍が見つかった場合、良性、悪性の判断をするために病理検査を行います。麻酔をしてから、乳房の皮膚の一部(数cm)を切開し、細胞を採取して行います。
検査結果が出るまでに、1~2週間かかります。
乳がんの検査として①マンモグラフィと②超音波(エコー)検査の2つは、良く知られている検査です。しこりが見つかった場合、この2つの検査では良性、悪性の判断ができないため、③病理検査が行われます。
乳房の一部を切る必要がある検査のため、心の準備をしておくとよいでしょう。
②検診の結果が最悪である場合を想定して準備する
人は「がん」などの重篤な病気に直面すると、すぐに受け止めることができず冷静な判断が難しくなります。しかし、最悪の事態をあらかじめ想定しておくことで、動揺を減らすことができます。
ポイントは「紙に書く」ということです。
頭で考えるだけでなく、紙に書きだしてみてください。そして、次に最悪の事態になった場合に「自分にできること」「自分ではどうしようもないこと」を分けて整理してください。
頭だけで考えると、そこに感情が入ってしまいます。感情が入ると冷静に考えることができません。しかし、紙に書きだすことで、感情を切り離して客観的に見ることができるようになります。
置かれた状況を客観的に見ることができれば、解決するために必要な行動が考えられるようになるのです。
そして「自分にできること」を実行し「自分にはどうしようもないこと」は受け入れる覚悟を決めましょう。
最悪のことが起こるケースはそうそうありません。あらかじめ具体的に想定しておけば心に余裕が生まれます。
③家族やパートナー、友人など相談できるところを作っておく
乳がんの可能性が濃厚になった場合や、告知された場合に備えて、話しを聞いてもらえる相手を作っておきましょう。一人で抱え込んでしまうと、精神的な健康が損なわれる可能性があります。
両親や夫、恋人、親友などに話しを聞いてもらえるだけでも、精神的に楽になります。
親しい人に乳がん経験者がいれば、ぜひ相談に乗ってもらうようにしましょう。なぜなら、同じ思いを共有することができるからです。周囲にいないようであれば、乳がん経験者が集うコミュニティに参加するのも有効です。
私の彼女は手術で入院した際に、自分と同じように乳がんと闘う仲間を得ることができました。
その仲間とは手術を終えて退院した後も、連絡を取り合ってお互い情報交換をしたり、励まし合ったりしています。同じ境遇を経験した者同士、理解し合えるところが多いのです。
ベストは同じ境遇を経験した、もしくは経験している人と話しができる場を持つことです。
乳がんのコミュニティサイトへのリンクを貼っておきます。ぜひご活用ください。
まとめ
大きな病気の可能性がある中で、真実を明らかにし受け止めるのはつらいことです。ひとりで抱え込まないようにしましょう。
親や兄弟、パートナーに心配をかけたくない、という気持ちが働くかもしれませんが、時には自分を最優先に考えてあげることも必要です。助けを求めましょう。自分が大切に思う相手なら、きっと相手もあなたを大切に思っているはずです。
乳がん経験者同士が交流できるコミュニティを活用することも、有意義なことです。
日常生活で利害関係のない人の方が、ありのままの気持ちを話せる場合があります。しかも、相手も同じような経験をしているわけですから、理解してもらいやすいでしょう。
あなたが救われるように、あなたの経験が人を支えることもありますから、双方向の関係が持てるという点でも良いでしょう。
あなたの気持ちや状況を理解してもらえる人の存在が必要です。
このブログが、あなたに対して少しでも役に立てば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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