化学療法を受けるにあたって3つ目の病院探し

半年間の抗がん剤治療をそばで受けたい

再発の可能性をできる限り抑え、これからまだまだ続く人生の中で、というかこれから長く生きていくためには化学療法の抗がん剤治療が避けられない、ということを理解した私たちが次に考えないといけなかったのは、その抗がん剤治療をどこで受けるか、ということでした。

抗がん剤治療は約半年に及びます。

その間は恐らく仕事をするのは無理でしょう。

副作用によって生活がままならない可能性も十分考えられます。

私は仕事が多忙で、できる限りの支援をしても十分な時間をさけない可能性がありました。

順当にいけば実家で両親の支援を受けながら抗がん剤治療をするのが良いと思われたのですが、彼女の中では非常に大きな葛藤があったのです。

彼女は3人兄弟の真ん中で、両親は夫婦で自営業をしていたため、忙しい両親の負担を減らすために幼いころから家事や弟の面倒などを姉と協力しながらやっていました。

その過程で両親には心配や迷惑をかけたくないという思いが非常に強くなったようです。

抗がん剤治療の副作用によって体調が悪化しても、両親に素直に出せないと思う、というのが彼女の本音でした。

それが私には出せる、だから私の傍で治療を受けたい、との思いを持っていたのです。

抗がん剤治療を受ける病院を探す

彼女の願いをかなえるべく、再び病院探しを始めました。

今住んでいるところから通える距離にあって、抗がん剤治療をしてくれる病院探しです。

最初に診断を受けたO病院については、実は病院ではなく診療所で、抗がん剤治療を受けることができず、他の病院を探す必要があったのです。

いろいろ調べる中でまず知ったのは「がん診療連携拠点病院」というものが全国407か所にあって、各都道府県で「特定領域がん診療連携拠点病院」「地域がん診療病院」が1か所ずつ設置されているということでした。

目的は専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援及び情報提供などを行うこととなっています。

ですからインターネットを使って私たちが住んでいる県下のどの病院が上記の病院なのかを調べました。

そして、都道府県がん診療連携拠点病院が自宅から十分に通える距離にあるのを確認し、相談の電話を入れました。

その結果「投与する抗がん剤自体どこの病院でも受けても変わるわけではないし、当病院で受けるにあたっては手術を受けた病院と連携しながら行うので、特に問題はないですよ」

との返答をもらいました。

手術を受けた病院ではないところでの抗がん剤治療準備

その後手術をしてくれた病院にも相談し「手術は当病院で、それ以降の治療は通える範囲の病院を希望される方は少なくない」とのことでしたので、私たちは今生活している場所で抗がん剤治療を受ける道を選択しました。

手術をしてくれた病院も快く応じてくれ、紹介状や必要な情報を抗がん剤治療を受ける病院に提供してくれました。

ただし放射線治療については抗がん剤治療終了後、手術をしてくれた病院で受けることにしました。

これは病院から言われたわけではなく、私たちが手術をしてくれた病院の方が技術的にも設備的にも安心できるだろうと判断したからです。

実際に身体の中身を見てくれているので、それがどれだけ治療に影響するかはわからないまでも、知ってもらっている安心感も重視しました。

期間も一ヶ月ですしね。

というわけで、乳がんを患ってから三つ目の病院で治療を開始することになったのでした。

 

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