乳がんのホルモン療法副作用まとめ
ホルモン療法は乳がんの標準治療のひとつです。
今回は、ホルモン療法の副作用を見ていきたいと思います。
ちなみに乳がんの標準治療では、多くの副作用が出ます。
抗がん剤治療の副作用が強いことはよく知られていますが、放射線治療でも、そして今回のホルモン療法でも副作用は出現します。
その中でも、私たちが別れの危機に陥ったのはこのホルモン療法の副作用によるところが大きかったです。
というわけで、ホルモン療法の副作用はどのようなものがあるのか、まとめていきたいと思います。
ホルモン療法による副作用はなぜ起こるのか?
ホルモン療法の対象になるのは、エストロゲンをエサにして増殖するタイプのがんであり、そのエサをなくすことでがんの増殖を防止します。
乳がんの治療によるホルモン療法で副作用が起こる原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの働きを抑えてしまうからです。
女性ホルモンの働きを抑えると、同じく女性ホルモンの分泌が減少することによって起こる更年期障害のような症状が出ます。
通常、女性ホルモンによって身体の機能が調節されていますが、分泌が急激に減少するとその機能が果たされなくなり、その変化に身体がついていけないのです。
その結果副作用としていろいろな症状が現れます。
ホルモン療法による副作用とその内容
それでは副作用の種類と内容を見ていきたいと思います。
ホルモン療法については、閉経前、閉経後で使用する薬剤が違う場合があります。
それは、女性ホルモンが分泌される場所や仕組みが変わるからです。
それにより副作用も異なります。
ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、発汗)
更年期の症状としてよく知られていますが、血液中の女性ホルモンが減少しすることで体温調節がうまくできなくなり、起こります。
突然暑くなったり、汗をかいたり、顔がほてって赤らんだりします。
他にも、動機や精神的不安、睡眠障害を伴う場合があります。
ホットフラッシュの副作用は、軽いものも含めると50%以上の患者に出現すると言われています。
ただし、多くの人は服用後数ヶ月で症状が軽減するとされています。
症状がひどいときは漢方薬の処方や、薬剤の変更が検討されます。
生殖器の症状
- 不正出血
- 膣からの分泌物の増加
- 膣の乾燥や膣炎
といった症状がみられることがあります。
ひどいようなら医師に相談することをお勧めします。
精神、神経の症状
- 頭痛
- 肩こり
- 気分の落ち込み、イライラなどの精神的不安
- 不眠
といった精神・神経症状が出ることがあります。
睡眠薬や精神を安定させる薬が処方される場合があります。
またカウンセリングが効果的な場合もあります。
関節のこわばりや筋肉痛、骨への影響
関節のこわばりや筋肉痛の症状が出る場合があります。
ほとんどの場合、症状は次第に改善していくとされています。
薬剤(アロマテーゼ阻害薬)によっては骨密度の低下が起こり、骨折が起こりやすくなることがあります。
まとめ
ホルモン療法で使用される薬剤は、閉経前か閉経後かによって変わります。
そして、使用される薬剤によって、副作用も変わります。
今回はホルモン療法の副作用を全体的に、大雑把にまとめてみました。
日常生活にそれほど大きな影響なく受けられる治療とされていますが、そこも個人差があります。
副作用がひどいようであれば、医師に相談してなにか対策を実施してもらう方がいいと思います。
5~10年という長期間の服用になりますので、できるだけ負担が少なく治療を続けたいものですね。
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