乳がんの術後の放射線治療 1回目の照射
彼女が乳がんの診断を受けたのは、現在の居住地の病院でした。
それからセカンドオピニオンを経て、手術を受けたのは実家のある地元の病院です。
その後の治療についても、化学療法である抗がん剤については現在の居住地に戻って受け、放射線治療は再び地元の病院で受けることになりました。
治療内容で分けると
「乳がんの診断を受けた病院」「手術と放射線治療を受けた病院」「抗がん剤とホルモン療法を受けている病院」
の3病院にお世話になったことになります。
で、今回の闘病記は放射線の照射が始まるところからです。
彼女の放射線照射は脇の下のリンパ節にも
初めての放射線照射を受けるにあたって、医師から彼女のケースについて説明がありました。
放射線治療は、本来は乳房温存療法で残した乳房にがん細胞があることを想定して、放射線により壊滅することを目的としています。
しかし、彼女の場合は、ごく微細ながらセンチネルリンパ節生検によりがん細胞が見つかりました。
がっつり見つかれば脇の下のリンパ節を郭清(切除)することになるのですが、彼女みたいなケースは予後を考えて郭清はせず、放射線でがん細胞をやっつけるという選択肢が取られました。
その結果、乳房だけでなく、リンパ節に対しても照射する必要が発生しました。
脇の下のリンパ節に照射する場合の問題点
乳がん患者で、乳房温存療法術後に放射線を照射する場合、肺や心臓に放射線が当たることを避けるため、残された乳房に対して正面からではなく、斜めの角度から照射します。
彼女の場合は脇の下のリンパ節にも照射する必要がありますから、通常乳房のみに当てる角度よりも深めにして照射しなければなりませんでした。
角度をつけることで、乳房とリンパ節に放射線が当たるようにするわけです。
ところが、この角度だと放射線が肺の一部にも当たってしまうことになります。
放射線が肺に当たることで起こる副作用として、放射線肺炎があります。
医師からの説明では「若干当たる程度なので、影響はないでしょう」とのことでしたが、少々不安を感じたのは事実です。
でも、ここまできたら信じるしかないなと思いなおしました。
放射線肺炎を含む放射線療法の副作用についてはこちらの記事をご覧ください
具体的な照射の様子
病院に到着すると、まず更衣室で検査着に着替えます。
放射線治療は土日を除く毎日の受診となるので、その間専用のロッカーを用意してくれました。
検査着に着替えて、次に治療室に移動し、放射線治療の機械に横になります。
そして、数日前の受診時にマーキングしてもらったのを目印に、身体の位置を微調整します。
位置がばっちり合ったら、今度はレントゲン撮影をして照射場所を最終確定し、照射する場所に新たなマーキングが追加されました。
放射線は上下2方向から実施され、その時間はわずか30秒です。
初めての照射は、特に問題なく終了しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
闘病記の続きはこちらの記事をご覧ください
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