初めてのFEC療法 苦しんだ一週間目の副作用
5年前の今頃は年明けから始まる抗がん剤治療に向けて準備をしていました。
ついに始まるのかぁ、その前にとにかく今を楽しんでおこうっていう感じでした。
だってしばらくは外出もままならないでしょうからね。
それと脱毛ですよね。
髪の毛がなくなってしまうのはとても辛いことでした。
もちろんそれは彼女の方が何倍も感じていたでしょうけれど。
あんまり見せないようにしてくれていたのは、彼女の優しさ、強さなんでしょうね。
それか、ただ鈍感なだけなのかもしれませんが(笑)
今回は初めての抗がん剤による副作用の様子を書いていきます。
副作用は突然やってくる
初めての抗がん剤、FEC療法を受けて帰宅した彼女は、普段と変わりなく私の帰りを待ってくれていたようです。
私はいつもより早めに帰宅して、彼女の様子を心配しながら恐る恐る呼び鈴を鳴らしましたが、普段通りの出迎えでした。
「大丈夫なの??」
と驚いている私に「なんともないのよね(笑)」との返事。
私の勝手なイメージは、副作用でベッドから起き上がれず、顔色も真っ青でやせ細ってる感じ(数時間で痩せるわけないですけどw)だったので、いつもと何ら変わらない彼女に拍子抜けしましたね。
そしていつもと変わりなく食事をしてリビングでくつろぎタイムに入った時、突然彼女の様子が変わりました。
抗がん剤投与終了後から約3時間ほど経った頃でした。
副作用による強い嘔気と倦怠感
青いというか白いというか、青白いが正解かな、そんな顔色になり「なんかしんどくなってきた」と倦怠感を訴え始めたのです。
とりあえずソファで横になってみたところ、今度は強烈な嘔気が彼女を襲いました。
まるで船酔いのような気持ち悪さを感じたそうで、たまらずトイレに駆け込んでいきました。
ひとしきり嘔吐し一旦落ち着いた彼女は、すぐに布団で横になり就寝しました。
ところが、気持ち悪さから夜中に何度も目が覚め、その度にトイレに駆け込んでは嘔吐を朝まで繰り返したのです。
朝を迎えるころには体力的にも精神的にもへとへとの状態でした。
投与後1週間は嘔吐や鬱症状が続く
翌日からも強い嘔気は常にあり、嘔吐を繰り返しました。
一日一回は嘔吐する毎日です。
倦怠感もひどく、辛い毎日でした。
そして、それに追い打ちをかけるように鬱傾向が強くなりました。
なんのために治療しているの?
生きるため?なんで生きないといけないの?
こんなにしんどい思いをして生きる必要があるの?
この先、なにか楽しいことがあるの?
楽しいことなんてない
治療なんかしたくない
生きていたくない
死にたい
何度も何度もそんなことがぐるぐる頭を回っていたそうです。
一方でその他の思考は完全に停止してしまい、テレビを見ても笑えないし、なにをしていいのかわからない、なにも考えられない状態になって、まるで頭の動きが止まってしまったかのように感じたと言っていました。
とにかく無表情が続き、笑わないから顔の筋肉が衰え、身体を動かさないから全身の筋肉も落ちていき、倦怠感も相まって立ち上がるだけでもかなりの負担を感じるようになっていきました。
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