がん経験者には転移、再発の不安がつきまとう

覚せい剤はその快楽を脳が覚えてしまうので、一度手を染めてしまうとやめようと思っても一生その誘惑に苦しめられる、と言われてますよね。

たとえは悪いですが、同じように乳がんを含めたがん経験者の方は、再発の不安を心のどこかで一生抱えたまま生活されるんだろうなと思うんです。

本当に辛いことですよね。

現在彼女はホルモン療法を受けていて、半年に一回受診し検査を受けています。

彼女が受診の日は私も本当に不安で落ち着かないんですよね。

「大丈夫かな、なにもなく済んだらいいけど」と彼女から結果報告の連絡が入るまで、仕事が手につきません。

私がそんな状態になるぐらいですから、本人はもっと不安でしょうね。

普段の生活の中でも、ちょっとした体調不良とか小さな身体の痛みなどがあると、すぐに再発の不安が頭をよぎります。

胸の痛みなんかだと気が気でなくなりますよ。

年が経つごとに少しずつその心配が薄れていってくれたらいいなぁと思うんですけどね。

治療開始から4年目で転移の可能性を告げられた部下の女性

私の部下で、4年前に乳がんを患った40代前半の女性がいます。

その女性が先日、かかりつけの医師より「乳がんが転移した可能性がある」と告げられたそうです。

最初は顔面神経麻痺のような症状から始まりました。

顔の右半分、特に口元にしびれが発生しそれが1日程度続きました。

また、痺れと同時に喉に不快感が出始め、食べ物が飲み込みにくくなりました。

顔の麻痺についてはすぐに治まりましたが、喉の違和感が続いたため耳鼻咽喉科を受診したところ、逆流性食道炎の可能性を告げられたそうです。

「先生が、胃液が上がってきそうな感覚があるの?って聞くので、まぁ、なくはないかなぁと答えたところ、そんな診断になったんですよねぇ・・・・」

という感じで、診断結果が腑に落ちなかった部下の女性は、たまたま乳がんの定期健診がやってきたため、その際に医師に症状を伝えたそうです。

医師が身体を確認したところ、甲状腺に腫れが見られるとの見解が示されました。

そしてその原因として、がんの転移の可能性を告げられたのです。

部下の女性は酷く混乱しており、これからどうしていったらいいのかと落ち込んでいました。

今日改めて受診していますが、まだ結果の連絡は入っていません。

部下の女性が患った乳がん

彼女が乳がんと診断された時には、腫瘍が6cmにもなっていたそうです。

その為すぐにに手術するのではなく、先に抗がん剤を投与して腫瘍を小さくしてから手術する治療方針となりました。

手術前の抗がん剤投与は効果のある人とそうでない人がいるようですが、彼女の場合は予想以上の効果が見られ、抗がん剤投与終了時には手で触ってもしこりを感じないほどの大きさにまで縮小したのです。

でもね、抗がん剤はかなりつらかったと言ってました。

母親に泣きながら受けたくないと訴えたこともあったそうです。

その中でも一番つらかったのは脱毛だったと言ってましたね。

最初の抗がん剤投与から2週間が過ぎたころ、洗髪中にごっそり抜けたんですね。

それを見て彼女は思わず大声をあげてしまったらしいです。

びっくりした母親が浴室の外から「どうしたの、大丈夫!?」と声をかけてくれたんですが、そこは心配をかけまいと大丈夫と応えたそうです。

でも浴室の中でしばらく涙が止まらなかったと言ってましたね。

抗がん剤投与の副作用とわかっているとはいえ、ある日突然一気に髪の毛が抜ける恐怖というのは、想像するだけで背筋が寒くなります。

抗がん剤投与後部下の女性は全摘手術を選択し、その後ホルモン療法に移りました。

検査が異常なしであってほしい

彼女と部下の女性では治療の方針や経過が少し違いますが、話しを聞いていると彼女と同じように苦しんできたことがわかり、とてもつらい気持ちになりました。

あれだけ苦しい思いをして治療を頑張ってきたのに、再発や転移が起こっていたとしたら気の毒でなりません。

彼女の検査結果が良好なものであることを心から祈ります。

部下の女性に、一日も早く穏やかな日々が戻りますように。

 

奈良にある乳がんの平癒祈願のお寺です。

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