治療なんてやめてやる!苦しんだホルモン療法の副作用
乳がんの治療って、副作用の連続ですよね。
抗がん剤治療も放射線療法も、そしてホルモン療法も。
で、振り返って考えてみると、彼女の中で一番きつかった治療は抗がん剤治療だそうですが、彼氏の私の立場として一番きついのは、ホルモン療法かもしれません。
そう、つまり現在も続いている治療です。
副作用って個人差が大きいみたいなので、人によって感じ方は違うんでしょうけどね。
ホルモン療法開始後 すぐに副作用が始まる
ホルモン療法の副作用が始まったのは、服用を始めてすぐだったと記憶しています。
まずはホットフラッシュという副作用が出ました。
冬で寒い時期なのに、顔を赤らめて暑い暑いって言うんです。
真冬なので私はめちゃくちゃ寒いんですけど、明らかに彼女の体感温度が違うんですよ。
それに加えて人格の変化。
これは強烈でしたね。
常にイライラしているというか、投げやりというか、好戦的というかね。
如実に表れたのはキレること、そして暴力的になったことでした。
しかもキレる理由がとっても些細なことなんです。
食事のマナーであったり、運転の仕方であったり。
いつ手が飛んでくるかわからないし、機嫌が悪くなるかわからないので、私は次第に顔色を窺うようになりました。
で、怒らさないように、ケンカしないように、手が飛んでこないように、話す言葉を選んだり、無理にテンションをあげてみたりといろいろしたんです。
でもね、彼女からしたらそれがまた気に入らないわけですよ。
「人の顔色ばかり見てんじゃないよ!」
って怒りだすのです。
困ったなぁ、このままだとなにやってもうまくいかないんじゃないかぁ?
正直、解決の糸口さえつかめないまま、ケンカは増え状況は悪くなるばかりでした。
ホルモン療法なんてやめてやる!
彼女が乳がんになるまでに、私たちは4年の歳月を一緒に過ごしていました。
一緒に住んではいませんでしたが、ほぼ会わない日はなく、一緒に食事したり、遊びに行ったり、プライベートな時間はほとんどを共にしていました。
喧嘩することはありましたが、仲は良かったんですよね。
日常のことで特に不満を言われることもありませんでしたし。
それがホルモン療法が始まった途端、ご飯の食べ方がどーだとか、運転の仕方がどーだとか言い出すわけですから、薬の影響が出ているのは明らかでした。
困り果てた私は、彼女と向き合い、どうにかして解決していこうと話し合いを持つことにしました。
彼女の言動の変化など、彼女を傷つけないように、怒らせないように、細心の注意を払って言葉を選びながら話しました。
なぜそんなにイライラしているのか?
どうしたら仲良くやっていけるのか?
僕にできることはなんでもするから、一緒に解決していこうよ。
ざっくりと要約するとこんな感じの内容を伝えました。
すると彼女は
「別に私は不満はない。
たけは私がイライラしているのが嫌なんだね。
じゃあ、もうホルモン剤は飲まないよ!
もうやめる!」
ときたのです。
「いやいやいや、ちょっと待ってよ、そういう話じゃないでしょう・・・・。」
そう返ってくるかもしれないと想定はしていましたが、けっこう丁寧に思いを伝えたのに!
と無力感を感じざるを得ませんでした。
そんな私に彼女はたたみかけてきます。
「だって生きていたいと思わないんだもん。
なんも楽しくないもん。
どうなってもいいんだもん。
だから治療なんて必要ないよ」
うわぁ、こう言い出したらもう聞かないんだよなぁ・・・・。
完全にダメ押しされた形の私です。
「やっぱりこういう話しをするとここまで極端に反応するよなぁ。
最近の彼女らしいや」
と妙に感心している場合ではありません。
薬止めるなんてとんでもない話しです。
開始前の女医さんとの感動秘話はどこ行ったんだ!てなもんで、なんとか必死になだめて、機嫌を取って、薬を続けるよう説得する私。
その結果、服用は渋々受け入れてくれたものの、よく考えると問題は何も解決しないままです。
プラスになるどころか、思いっきりマイナスになって、なんとかプラマイゼロまで戻せたかなぁという感じ。
いや、マイナスの方が多いかも・・・・。
正面切って話し合ってもこれかと、とことん無力感に苛まれた1日でした。
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