乳がん手術退院後のリハビリ生活

無事退院を迎える

入院は全部で10日間の予定で、入院中も非常に有意義な時間を過ごしていた彼女。

毎日両親や姉が病院にやってきて、見舞いをしてくれました。

若くして故郷を離れた彼女にとっては、とてもとても大切な時間となりました。

そして同じ病気を持ち、同じ悩みを共有できる新しい仲間も得ることができました。

あとは予定通りに退院できるかどうかです。

手術前に医師からは、手術後の検査でがんが取り切れていないと分かった場合、退院前に再手術をする可能性を告げられていました。

それはめったにあることじゃないでしょう?と彼女も私も高をくくっていたのですが、同じ乳がん仲間が退院予定当日に急遽再手術となり、退院延期となったのです。

ショックを受ける乳がん仲間を見て、彼女も明日は我が身と思わざるを得ませんでした。

それは戦争中に赤紙を待つかのごとくの精神状態だったかもしれません(戦争の経験はもちろんありませんからあくまでも想像ですが・・・・)

しかし結局再手術の声はかかることなく、無事退院を迎えることができました。

最後は入院仲間と集合写真を撮影。

これからの治療についても一緒に頑張って行こうと誓い合い、別れを惜しみつつ退院したのでした。

 

退院直後のリハビリ生活

病院には近くに住む姉が迎えに来てくれ、両親と合流してから甥っ子の学校行事に付き合いました。

彼女が病気になってから、家族全員が毎日彼女を支えるために協力してくれました。

両親も姉も、そして義理の兄までも毎日のように病院をおとずれ、励ましてくれました。

そのお礼もかねて、退院当日は一日時間を使ったようです。

病気をして胸を失うことになりましたが、改めて家族の絆を実感することができたのは良かったと言ってましたね。

手術で切除したがんを検査して今後どのような治療をしていくのか、転移は?化学療法は?といったことがはっきりするのは1週間後となっていました。

それまでの間は病院から高速道路を使って2時間弱ほどのところにある実家で過ごすことになりました。

両親は自営業をしているので、毎日の家事はリハビリもかねて彼女が担当しました。

得意な料理はもちろん、家の掃除や洗濯などなど、一連の家事をこなすことで良いリハビリになったようです。

また、実家にいる二匹の飼い犬も彼女のリハビリに一役買ってくれました。

散歩したり、遊んだりして身体を動かす機会を作ってくれたのです。

入院は10日間でしたが、たったそれだけ身体を動かさないだけでも体力はかなり落ちてしまいます。

人間の身体ってやっぱり使わないとダメなんだなぁと強く実感したとのことでした。

化学療法は必要か?

1週間後の検査結果で気掛かりなのは、抗がん剤治療が必要になるかどうかです。

「リンパ節への転移がなければ抗がん剤は必要なく、転移の可能性はかなり低いだろう」と言うのが検査時の医師から説明でしたが、手術直後の話しではセンチネルリンパ節生検の結果ごく微小ながら転移があったと言われました。

 

診断結果と治療方針についての詳細はこちらの記事をご覧ください

 

リンパ節の郭清(切除)は免れたものの、果たして抗がん剤治療についてはどうなのか。

抗がん剤をするかしないかではその後の生活が大きく変わります。

もし必要となれば仕事復帰はずいぶん先になりますし、かなり辛い治療になることが想像に難くありませんでした。

抗がん剤を避けたい最も大きな理由としては、彼女が妊娠することをあきらめなければならない可能性が強くなるということでした。

子供が大好きな彼女は近いうちに出産することを希望していました。

その矢先の乳がんだったのですが、抗がん剤治療を受けるとなると卵巣がやられてしまい妊娠出来ない身体になってしまいます。

私としては、彼女がこれ以上失うものが増えないことを祈るばかりでした。

 

 

病院選びについてはこちらの記事もご参考にしていただければ幸いです

 

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