抗がん剤副作用で頭髪の脱毛が始まる
抗がん剤の副作用で、見た目に一番わかりやすいのが脱毛ですよね。
その姿を人に見られるのが嫌で、しばらく外出できなくなったりする人もいるようですね。
ほんと抗がん剤っていろんな意味で生活を大変にする治療だなぁと思います。
命には代えられないので仕方がないですが、できることならもっと良い薬が早く開発されてほしいですね。
脱毛しない可能性は?
医師から抗がん剤治療の説明を受けた際、私は脱毛の可能性がどれぐらいあるのか聞いてみました。
というのも、テレビで若いアイドルの子が「がん」から復帰したというニュースが流れていて、インタビューの中で「幸い抗がん剤治療をしたが脱毛しなかった」という話しが出ていたからです。
その時に抗がん剤治療を受けるすべての人が脱毛するわけではないと知りました。
しかし医師から帰ってきたのは、「間違いなく脱毛します」との返答でした。
ガーン・・・・ですよ(泣)
あとで調べたのですが、どうやらFEC療法による脱毛の可能性は100%という実績があるみたいですね。
それでも心のどこかで奇跡を信じていました。
というか、脱毛すると言われてもそんな状況見たことありませんからね。
そっちの方が想像できない状況なので「この状態から脱毛なんてするのかな」という思いが強かったです。
投与後10日頃から脱毛が始まる
初めて抗がん剤を投与されてからしばらくは、髪の毛になんの変化もありませんでした。
1週間経過しても抜ける様子はまったくなく、いよいよ奇跡が起こるのではないかと期待したのですが、異変が始まったのはその矢先でした。
「なんだか髪の艶がなくなって、ぱさぱさになってきたような気がするんだよね」
そう彼女が言い出して10日が経過した頃に抜け毛が増えてきました。
それはテレビを見ていた時だったそうですが、なんとなく首元がかゆいなぁと手をやったところ、髪の毛が数本指に絡まりついてきたそうです。
あれ?と思ってもう一度触ると、また同じように毛が付いてくる、何度繰り返してもそれが続くんです。
脱毛の恐怖 抜け毛が止まらない
お風呂に入って髪の毛を洗うと、流しても流しても髪の毛が抜け流れてきたそうです。
彼女は投与時にすでに髪が抜けるのを覚悟していたみたいですが、いざ抜け始めると怖くてしかたなかったと言ってました。
これまで体験したことのない身体の異常事態ですから、大きな恐怖を感じて当然だと思います。
私としては「やっぱり避けて通れなかったか」と思いましたね。
彼女はそのうちビニール袋を持ってお風呂に入るようになりました。
排水溝に抜けた毛が詰まって流れなくなるからです。
で、やっぱり毛が抜けるのをまじまじ見るのはつらいということで、自分でベリーショートに刈り込みました。
長いほど抜けた時のビジュアルがすごいことになりますからね。
短くしたことによって、お風呂に入るのも普段の生活の中で抜け毛を処理するのもずいぶん楽になったと言ってました。
脱毛中には痛みが発生する
脱毛中に困ったのは抜けた毛の処理や精神的なショックだけではありませんでした。
頭痛を抱えていたそうなんです。
髪の毛は頭皮から生えているので頭皮の痛みを感じたのかと思いましたが、そうではなくて頭痛だったと言っていました。
それは抜け落ちるまでずっと続いたそうです。
抗がん剤による脱毛時にすべての方が感じるのかどうかわかりませんが・・・・。
一週間ぐらいでほぼ抜け落ちる
脱毛が始まってから抜け落ちるまでは早かったですね。
約一週間ぐらいで完全に毛が抜け落ちました。
でも綺麗に抜け切るのではなく産毛が所々に残ってる状態でしたね。
その姿があまりよろしくないので、彼女から「いっそのことすべて剃りあげてほしい」とお願いされました。
そこでT字カミソリを使って残りの産毛を剃り落としたのです。
私としては彼女の頭を剃りあげるなんて人生初めての経験でしたね。
なかなか経験できることではないでしょう(笑)
そもそも人の頭を剃るなんて経験自体が珍しいと思いますが、その相手が女性でしかも自分の彼女ですもんね。
最初は戸惑いと不慣れでうまく剃ることができなかったのですが、髭を剃るように皮膚を引っ張りながら剃っていったらうまくいくことが分かり、それほど時間をかけずに完了することができました。
剃り落としてびっくりしたのは彼女の頭の形がとてもよかったこと(笑)。
それと今まで髪の毛でおおわれていたので、頭皮が真っ白だったことですね。
きれいだなぁと思いました。
この時に髪の毛とサヨナラしてから丸4年が経過した今になっても、彼女の頭髪は元通りになっていません。
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