FEC療法副作用による便秘の解消法
「ボールが止まって見える」と言ったのは打撃の神様と呼ばれたプロ野球選手の川上哲治さんですが、「腸が止まっている」と言ったのはうちの彼女です(笑)
FEC療法の副作用はいろいろありましたが、便秘もかなりつらかったようですね。
便秘になることでお腹が張って食欲が減退しますし、食欲がなくなると体力がなくなりますし、お腹が張るので余計に動きたくないからさらに体力が落ちるという悪循環です。
今回は彼女が経験した便秘の状況と解消方法を書いていきたいと思います。
FEC療法の副作用をまとめた記事はこちらからどうぞ
抗がん剤による便秘の副作用が始まるのいつから?
便秘の副作用が出だしたのは、FEC療法で最初の抗がん剤投与を受けてから3日目ごろでした。
そこから約1週間は特にひどい状態となり、腸がまったく動いてくれない感覚を感じたようです。
ただ療法の場合は、1週間を過ぎると徐々に解消されていきます。
その間、丸々1週間でないのはかなり苦しいですよね。
実践してみた便秘解消法
食事編
便秘を解消するために、食生活にかなり気を使いました。
便秘に良いとされるヨーグルト、バナナ、スムージーは毎日欠かさず摂取。
便秘がひどくなると、さらにヨーグルトにハチミツやきなこをかけ、味を変えながら食べました。
さらにさらに、より腸の働きをよくするためにホットヨーグルトにしてみたりとか、腸内環境を整えるためにいろいろ試行錯誤しました。
ご飯については、嘔気、嘔吐がひどかったのでお粥や麺類が中心でしたが、食物繊維が豊富に入っているひじき煮を意識して食べるようにしていました。
あとは水分も一日2リットルを目標に摂取するようにしていました。
もちろん嘔気、嘔吐の加減を見ながらになりますが、嘔吐による脱水予防のためにも水分摂取は必要かと思います。
薬剤編
最初は病院で処方された酸化マグネシウムを毎食後1錠服用していました。
しかし、1週間経ってもまったく効果なしでした。
そこで、市販の便秘薬を使用してみました。
市販の便秘薬が効いたのか、それとも総合的な効果がでたのかはわかりませんが、1週間を過ぎた頃から便秘は解消されるようになりました。
3回目の抗がん剤投与の際に、酸化マグネシウムでは腸が動かないので、他の薬に変更してほしいと相談しました。
結果ガスモチンという薬に変更となり、3回目、4回目の抗がん剤投与後は便秘も解消されるようになりました。
酸化マグネシウムは腸での水分の吸収を抑制することで、排便を促す効果があります
対してガスモチンは、胃や腸などの消化管の運動を良くし、排便を促すタイプの薬です。
彼女にはガスモチンの方が効果的でした。
ただ、食事については薬が変わった後も継続しました。
運動編
腸が動くように散歩する機会を意識して持つようにしました。
彼女の家の近くに農動があって、そこをしばらく進むと大きな公園があるので、できるだけ早朝かみんなが帰ったであろう夕方に行くようにしていました。
脱毛の加減もあって、あまり人目に付きたくなかったので。
まとめ
振り返って考えてみて、食事や運動といった通常の便秘解消法だけでは、抗がん剤の便秘を解消することは難しいです。
最終的には自分に合う薬剤を処方してもらうことが良いのではないでしょうか。
彼女としてはできるだけ薬剤に頼りたくなかったので、ガスモチンに変更してもらってからも、自然に出るように食事や運動に気を使っていました。
抗がん剤の副作用による便秘で苦しんでいる方の、少しでも参考になればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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