抗がん剤治療を受ける際のマインドセットを考えてみた

にっくき抗がん剤め!

彼女が受けた抗がん剤治療、FEC療法やドセタキセルは副作用は強く、傍から見ていても非常に苦しんでいました。

外見だけをとってもFEC療法では脱毛で、そしてドセタキセルでは強烈な浮腫で、さらに顔などにもシミが増えて、もう別人のようになりましたね。

その後のホルモン療法では体重が10kgほど増加してしまい、2年ぶりに以前の職場に行った際には、誰かわかってもらえないほどでした(笑)

脱毛については、抗がん剤治療が終わって4年が経過した今でも髪の毛は薄いままです。

振り返ると本当に多くのものを失ったように思いますし、治療中は特に苦しい日々でしたし、抗がん剤と聞くだけで今でも嫌な気持になります。

で、これほど憎んでいる抗がん剤って何のためにするんだっけ?とふと考えたわけです。

乳がんにおける抗がん剤治療の目的は?

乳がんは外科手術・化学療法・放射線治療の3つが標準治療となっています。

化学療法のひとつである抗がん剤投与の目的は、手術前にがんを小さくすることや、全身に散らばったがんをやっつける目的があります。

手術前にがんを小さくすることで、手術の負担を軽減することができます。

場合によっては全摘出手術が必要であったのが、乳房温存療法を選択できることもあります。

また、乳がんで怖いのはやはり再発です。

その再発を防ぐために、全身に散らばった可能性のあるがんを撲滅するために、抗がん剤を投与するわけです。

 

抗がん剤は一緒にがんと闘う仲間

そう、抗がん剤は彼女のために、全身に散らばった可能性のあるがん細胞を根絶すべく、闘ってくれるているんですよね。

がんに対しての攻撃が勢い余って人間の正常な細胞まで攻撃してしまうものだから、副作用が発生してしまうんですけど、彼ら(抗がん剤を擬人化してみましたw)としたら悪気は全くなくて、彼女を何とかがん細胞から守ろうとと懸命にやりあってくれてるわけです。

それなのに私は、彼女が副作用で苦しんだり、姿が変わっていくのは抗がん剤のせいだ!と今まで憎んでばかりいました。

本当に憎むべきは抗がん剤ではなく、がん細胞なのに!

そう考えると、抗がん剤による副作用は、抗がん剤ががん細胞と闘ってくれている証拠ともいえるわけで・・・・まぁ少々強引かもしれませんけど(笑)

でも、ドセタキセル投与が始まった時、FEC療法のように投与直後から副作用が出ないことに対して、「本当に効いているのか不安になるよね。副作用が出てるってことは、がん細胞に対しても効いてるってことだから」とこぼしたことがあったのです。

がん細胞を根絶できているかどうかは目に見えないものですから、とても不安だったんだと思います。

副作用に耐えるためにも、副作用の苦しみががん細胞に効いている証拠だと思いたかったんでしょうね。

だから、それがないと不安になったわけです(でも言ってた尻から副作用が始まって、逆に嘆きだしましたが)

抗がん剤と共に闘うマインドセット

抗がん剤治療の副作用は、確かに苦しいものですし、失うものも多いです。

でも、自分の身体の中からがん細胞を根絶やしにするためには、必要な治療でもあります。

この先長い人生、再発せずに元気に暮らしていくために、なくてはならないものなのです。

そうであるならば、抗がん剤をネガティブに捉えるのではなく、乳がんと一緒に闘ってくれる強力な仲間、と考える方がいいと思います。

そのイメージは、「お姫様を守る騎士」といった感じでしょうか。

でも少々おっちょこちょいで、乱暴なところもあるのか、本来メインで彼女の健康を守っているはずの免疫力さんにも攻撃してしまいますけど(笑)

苦しい治療の中で、少し遊び心を加えてみました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

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